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古代浪漫 稚児ヶ池の大賀ハス
2020.08.03長かった梅雨が明け、いよいよ夏本番となりましたね。
春植えのたねダンゴは、日照時間が少なかったこともあり、病気になってしまった花もありましたが、今はセンニチコウが咲いています。
さて、西都市には「古事記」と「日本書紀」に登場するニニギノミコトとコノハナサクヤヒメの恋物語にまつわる伝承地を巡る「記紀の道」があります。
日本最古の恋めぐり ~西都市「記紀の道」~(関連リンク)
また、この記紀の道のコース上には、池に住んでいたといわれる黒と白の大蛇の霊を鎮め、池の氾濫を防ごうと自ら人柱になったという伝承が残る「稚児ヶ池」があり、その池の北側の一角では大賀ハスの育成が行われています。
大賀ハスは、千葉市の検見川でおよそ2,000年前の地層から発見された実から発芽・開花した古代ハスで、千葉市より分根していただいたものです。
できるだけ人の手を加えず自然の中で育っている大賀ハスは、毎年6~8月頃、2・3日おきに一輪ずつ花を咲かせます。
花は、朝方に開きはじめ、昼過ぎには閉じてしまいます。
そしてまた翌日に開きます。花の寿命は数日です。
今年の開花は7月初旬でした。強い雨が多かったため、今年最初に咲いた花は残念ながら倒れてしまいました。その後、二輪の花を咲かせました。
気品のあるピンク色の花は、散歩する人を癒してくれるとともに生命の神秘を感じさせます。
来年、記紀の道の散策を兼ねて、この貴重な大賀ハスを観察してみてはいかがでしょうか。
ワンポイントアドバイス
一段と厳しい暑さがやってきました。
さて、このはな館前に置いています“たねダンゴ”は7月に入って色々な花が咲いています。
センニチコウにトレニア、百日草、クレオメと色とりどりです。
特にクレオメは紫色で一段と目を惹きます。
このクレオメには、タバコカスミカメと言う虫を呼ぶ効果があるとされています。
タバコカスミカメはクレオメを食べて増殖するのです。
また、そのタバコカスミカメが農業害虫のアザミウマ類の天敵となり捕食をしてくれます。
このため、クレオメは、露地ピーマンやビニールハウスの外側に植えられていることが多いのでビニールハウスなどの傍を通る時は見てみてください。
クレオメは見てもきれいな花、害虫対策にもなる花、増殖力も強い花と三拍子そろっています。
たねダンゴ、色々な花が咲く不思議なダンゴです。
次は何が咲くのか楽しみです。
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