• 西都の花の紹介

彼岸花の不思議

2020.08.27

もうすぐ9月になろうとしていますが、暑い日が続いていますね。
気象庁によれば、9月は平年に比べて秋晴れの日が少なく、厳しい残暑の日が多くなるようです。
また、台風シーズンでもあるので被害が心配ですね。
西都原では秋に向けてコスモスの播種が終わりました。例年どおり10月下旬から見頃を迎える予想です。

コスモスの播種が終わった圃場(8月27日撮影)

さて、9月には秋の大型連休がありますね。今年は19日(土)が彼岸入りで、21日(月)が敬老の日、22日(火)が秋分の日です。
秋の彼岸は、おはぎなどの楽しみがありますが、花では彼岸花が咲きます。
昨年もご紹介しましたが、西都原古墳群には、このはな館前駐車場の一角や道路沿いに赤い鮮やかな彼岸花が群生しています。
畔や墓地でよく見かけるのは、彼岸花には毒性があり、モグラやネズミなどの害獣除けとして農作物を守るためや、埋葬された遺体を守るために植えられていると言われています。
しかし、彼岸花にはもう一つ大きな特徴があります。
それは、葉より先に花が咲くことです。
彼岸花は、秋の彼岸の頃に茎が伸び花を咲かせますが、一週間ほどで花も茎も枯れてしまいます。
その後、冬にかけて葉を伸ばし、そのまま越冬します。
春になると球根に栄養をため、夏が近づくと葉は枯れて休眠期に入ります。
そしてまた秋の彼岸の頃に開花するという不思議な特徴を持っているのです。
このような特徴から「葉見ず花見ず」とも呼ばれています。
通常とは逆の成長をする彼岸花。
不思議な花ですね。

ワンポイントアドバイス

八月を振り返りますと、雨量が少なく晴れ続きでした。
その影響もあり、野菜の高騰が家庭や飲食店等を直撃しています。
さて、春に撒いたたねダンゴは、とうとう終盤を迎えてきています。
クレオメも無くなり現在は千日紅が大きくなり咲き乱れています。
千日紅は、最近ドライフラワーに用いられることが多く、紅や白、紫、朱色と色様々な品質があります。
もちろん、お花を使ったおしゃれなインテリアとしてまだまだ人気のあるハーバリュームなどの材料としても使えます。
背丈も約1メートル位に育ちますので生花としても飾っていただけます。

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